about
こんにちは。一部では九州のへそと言われている大分県の竹田市の滝廉太郎の「荒城の月」で有名な岡城から、もう少し奥の山里で「無風窯」として焼きものを作っています。
元々は大阪生まれですが、焼きものの修行を長野県でしまして、すごい雪と寒さにこれはやばいと思い、「南国へ行くぞ」と大分に移り住み、そこから2005年に今の竹田にたどり着きました。
ところが、この南国と思われた大分は山の方ではすごく寒くて、特にここらあたりは竹田のチベット的ですが、反対に夏は大変過ごしやすい所です。
また、空港は大分空港より熊本空港が近いので、大分県というよりは阿蘇周辺と考えた方がいいかも知れません。
そんな場所で最初は薪窯による「焼締め」(無釉)の物を作っていたのですが、作品が偶然性に頼りすぎる部分が多く、それはそれで面白いのですが、もう少し自分寄りにならないかなあと思って、その焼くことで出る灰で釉薬モノも作りはじめました。
その釉薬モノも薪窯で焼くと灰がかかり窯変となり、すごくいい物が焼けるのですが、まあそれはそれとして、もうちょっとスッキリしたものが出来ないかなあと考えて、灯油の窯でも焼き始めました。
すると、この「釉薬」というのが非常に面白くて、基本のボデー(土)をどういった着物(釉薬)を装わせてどう見せる(形)かという無限ループにはいって、ますます陶芸沼に絡め取られる日々を過ごしています。
無風窯 高木逸夫
プロフィール
1985 長野県「奥信濃焼」窯元にて学ぶ
89 兵庫県 滴翠美術館付属陶芸研究所専攻科卒業
92 自然の美しさに魅せられ 大分県清川村(当時)に移住
97 大分市「トキハ」本店にて作品展
2005 新たな可能性を求め 大分県竹田市に移住
06 「松本クラフトフェア」に出品
12 三基目の薪窯を自作築炉